校長からの挨拶


羽衣学園は、今年度も多くの新入生を迎え、ますます活気に満ちたスタートを切りました。学園が100年を超える歴史を歩んでこられたのは、多くの皆様の温かいご理解とご支援のおかげであり、そのことへの『感謝』の気持ちを決して忘れることはありません。「地域とともに、これからも」をスローガンに掲げ、地域社会や大学をはじめとする学園外の皆様との連携・協働を一層深めながら、学園のさらなる発展と生徒の皆さんの成長に向けて取り組んでいきます。 生徒の皆さんと一緒に、精一杯頑張って参りたいと思います。
羽衣学園は、「人間尊重」の理念のもとに築き上げられた伝統に支えられながら、より良い教育環境の整備に日々取り組んでいます。すべての教室にホワイトボードとプロジェクター、Wi-Fiなどの先進的なICT機器を備えた新しく開放的な学び舎で、生徒の皆さんは勉強に、課外活動に取り組んでいます。昨年度は、100周年記念事業の一環として食堂の新築とグラウンドの人工芝化の工事を行いました。昨年10月に竣工した新しい食堂は、生徒たちの発案により、学園創設者のお名前を冠した『いくんどキッチン』と名付けられました。『いくんどキッチン』は、単なる食事場所にとどまらず、ミーティングスペース、放課後の憩いの場、自習スペース、クラブ発表の場など、多目的に活用されるユーティリティの高い空間として、生徒たちに親しまれています。また、人工芝を敷設したグラウンドには、ライトブルーの陸上競技用50m走路も設置され、体育やクラブ活動で効果的に活用されています。
このように恵まれた教育環境のもと、生徒の皆さんの幸せにつながる「夢」の実現に向けて、探究学習などの新たな教育の導入にも積極的に取り組み、羽衣学園は日々進化を続けていきます。生徒の皆さんには、知識を詰め込むのではなく、知的好奇心を育み、多様な価値観や異文化に触れる経験を通じて、主体的に考える力をつけてほしいと願っています。
学園には、難関大学進学を目指しているひと、部活動などで大阪一・日本一・世界一を目指しているひと、将来就きたい仕事に向けての進路を目指しているひと、海外の大学への進学を目指しているひと、学校生活をより良くするために生徒会活動の活性化を目指しているひと、夢を探しながら頑張っているひとなど、共に成長していく「かけがえのない仲間」とそれを支え導いていく情熱あふれる教職員がいます。
羽衣学園は伝統と革新を融合させながら、新しい時代の新しい教育を実践して参ります。 今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
羽衣学園中学校・高等学校 校長 中野泰志
学園の沿革

創立は1923年 (大正12年) 。
新しい女子教育の理想を胸に海外留学から帰国した若き学徒、島村育人に共鳴する本山彦一
(毎日新聞社主)、高石真五郎、外山捨造をはじめとする数氏の支持と後援により誕生した羽衣高等女学校を前身としています。
現在は、男女共学となり、中学校・高等学校と一貫した教育体制を確立し、高等学校の卒業生は実に2万6千名を超え、各界の要職につき、活躍しています。
- 1923. 3羽衣高等女学校設立
- 1923. 4開校を文部大臣より認可
- 1940.10財団法人羽衣学園設立
- 1947. 4学校教育法に基づき羽衣学園中学校を発足
- 1948. 4学校教育法に基づき羽衣学園高等学校を発足
- 1951. 3学校法人羽衣学園に組織変更
- 1964. 4羽衣学園短期大学を開学
- 1989. 4新講堂、新食堂竣工
- 1993.11メリデン校(オーストラリア)と姉妹校提携を締結
- 2002. 4羽衣国際大学を開学
- 2003.11創立80周年記念式典挙行
- 2008. 6関西大学と高大接続パイロット校の協定を締結
- 2012.10創立90周年記念式典挙行
- 2013. 4羽衣学園中学校・高等学校男女共学化
- 2013. 6高雄高級工業職業学校(台湾)と姉妹校提携を締結
- 2015. 490周年記念棟落成
- 2018.12静宜大学(台湾)と高大連携協定を締結
高雄市立鼓山高級中学(台湾)と姉妹校協定を締結 - 2020. 5台湾の5大学(国立台南大学・銘傳大学・樹徳科技大学・開南大学・中華大学)と高大連携協定を締結
- 2023.10創立100周年式典挙行
- 2024.11新生徒食堂落成
- 2025. 3グラウンド人工芝化完成
校歌
作詞:北里 欄作曲:永井 幸次
一 希望は 高し 金剛葛城 歴史に 生きたる つよきをしへ
みくにを 愛する 大和心 やさしく 辿らむ
真実の道
あゝ なつかし わが羽衣 明るく純き 若人集ふ この まなびや
二 感謝は 深し 浜寺芽海 時世に 棹さす ふかきをしへ
わがやを
忘れぬ 愛国心 たゞしく進まむ 真実の道
あゝ なつかし わが羽衣 明るく 潔き 若人集ふ この まなびや
